2024年『YOIHI PROJECT』の新たなチャレンジ
国内主要映画賞で最高評価!映画『せかいのおきく』を生み出した『YOIHI PROJECT』の次なる挑戦! 新作映画『プロミスト・ランド』公開決定、Z世代と共創する新しい映画製作も進行中
100年後の地球に残したい「良い日」を「映画」で伝える『YOIHI PROJECT』が製作した第1弾劇場映画『せかいのおきく』(阪本順治監督、黒木華、寛一郎、池松壮亮出演)が国内映画賞を賑わせています。2023年「第97回キネマ旬報ベスト・テン」では、第1位(日本映画作品賞)、脚本賞を受賞、第78回毎日映画コンクールでは日本映画大賞、脚本賞、録音賞の最多3冠を受賞するなど、権威と信頼のある映画賞で最高の評価を得ています。2月21日(水)から韓国での公開が始まり、(水)から韓国での公開が始まり、阪本順治監督の渡韓が決定。2月25日(日)には『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督と、2月26日 (月)には俳優のユ・ジテ(『オールド・ボーイ』)と登壇し対談する予定で、海外からの注目も高まっています。
『YOIHI PROJECT』は『亡国のイージス』『テルマエ・ロマエ』などで知られる日本を代表する映画美術監督・原田満生が発起人となり、気鋭の日本映画製作チームと世界の自然科学研究者が連携して、地球環境を守るための課題を「映画」というものづくりを通して次世代に伝えていきます。
『せかいのおきく』は人々があらゆる物を大切に使い、人間の排泄物さえも肥料とし、限られた資源を使い尽くす江戸時代の<循環型社会>をテーマにしながら、貧しい時代に逞しく生きる若者たちの姿を瑞々しく描いた、阪本監督の新境地ともいえる作品。
原田は、「低予算、撮影2週間、モノクロ、スタンダード、時代劇、オリジナル脚本という今の日本映画界ではマイナスとされる要素満載の作品『せかいのおきく』が、ここまで評価されるとは正直驚いている。ただ、この作品が、何かをこじ開けてくれて、新しい光が見えてきたと思っている。プロジェクトのチャレンジが間違いではなかったことも証明された。今後も、このように自由に映画を創り、様々な発信を行えるような空気を作っていきたい」と語っています。
そして、『YOIHI PROJECT』の第2弾劇場映画『プロミスト・ランド』が2024年初夏、ユーロスペースほか全国順次公開されることが決定いたしました!
作家・飯嶋和一の「プロミスト・ランド」(第 40 回小説現代新人賞を受賞作品)を実写映画化。人間が進んで失ってきた自然への畏敬と共生が生き残るマタギの山で、熊を撃つことで己の中の“何か”を打ち破ろうとするふたりの若者の物語。マタギを継承するのか、それとも新しい価値観を求め新たな地に旅立つのか。地域文化の継承、自然と人間の共生をテーマにした作品です。
主演は日本映画の未来を担う注目の演技派、杉田雷麟(『福田村事件』)と寛一郎(『せかいのおきく』)。脚本・監督を務めるのは、山形県庄内地方のマタギ衆に密着したドキュメンタリー『MATAGI』(2023)に続く本作で長編劇映画デビューを飾る新鋭・飯島将史。説明的、装飾的要素を極限まで削ぎ落す大胆さ。観る者をスクリーンに釘付けにする力強さ。映画と映画を観る人の力を信じて己のスタイルを貫いた本作は、日本映画界の硬派な監督たちの血筋を継承した飯島の渾身の1本です。
さらに、現在、『YOIHI PROJECT』代表の原田が試みているのは、映画を通じてZ世代に環境問題を伝えることです。現在、慶応義塾大学経済学部の藤田康範教授と共に、藤田康範研究会の学生たちと映画人が一緒に企画を考え、映画制作を行うという今までにない形を模索しています。映画は、商業劇映画として劇場公開を目指します。また、映画を伝えていくためのプロモーションに関しても、学生にシステムを考えてもらい、その新しいシステムで、Z世代を中心に映画を伝えていきたいと考えています。藤田教授は「「マイナス×マイナス=プラス」、数学的には正しいものの実際には成立しにくいこの関係を、映画『せかいのおきく』で低予算、モノクロ等、マイナスとされる要素を掛け合わせて立証している『YOIHI PROJECT』に関わらせていただくことができて光栄です。超一流の映画人の方々からご意見をいただいて映画を制作する、という非常に貴重な活動を通じて、経済学部の大学生がどのように成長し、どのようにプロジェクトに貢献させていただけるのかを楽しみにしています。」と語っています。
また、東京大学大学院農学生命科学研究科/総長特任補佐の五十嵐圭日子教授と共に、東京大学One Earth Guardiansの学生と同様の企画を計画しています。
東京大学教授五十嵐日圭子教授は、「地球のことを考えるとは、結局は自分たちの将来を考えることに他ならない。『YOIHI PROJECT』が、自分達の未来を自分事として捉えられる若者が立ち寄ることができるような、そんな場となることを期待しています。」と語っています。
両大学の学生と共に次世代に繋がるような映画創りを試みる原田は、「映画は、もっと、自由にプロフェッショナルに創る事が大切。作品は、劇場のスクリーンで公開し、SNSや動画配信サービスなどオンラインでも発信していく。ただの動画ではなく、プロフェッショナルな映画をしっかりと創っていくことが大切。次世代の若者の発想は素晴らしい。多大な可能性を秘めている。その次世代と持続的に映画を創っていくことが、イノベーションを生み、新しい文化を生むことに繋がると思っています」と想いを語っています。
映画『せかいのおきく』を世に出した『YOIHI PROJECT』の今後の映画製作にご注目ください。