<Vol.3>19世紀の強烈なリサイクルを映画化してくれてありがとう!

Fabien Esculier

フランス国立土木大学OCAPI代表

フランス国立土木大学OCAPI は、2014年から糞便と農業をつなぐシステム開発を研究している。フランスや欧州については調査を行い、過去に便尿を農業に使っていたことがわかっている。しかしながら日本や東洋でもやっていたことは部分的には聞いたことがあるが、実態は深くは知らない。
『せかいのおきく』は大変興味深いことをテーマにしている。フランスでも映像化したら面白いと思う。ある文献によると、日本で便尿をもちいた農業をやろうとすると循環させる距離は100㎞ぐらいとなるという論文がある。
映画はとても楽しかった。 19 世紀に行われた強烈なリサイクル、特にし尿に焦点を当てた映画を制作してくださったことがとても嬉しい。

OCAPI

食物・排泄システムと人間の尿と糞の管理に関する研究と行動プログラム
https://www.leesu.fr/ocapi/

OCAPI プログラムは、都市の食物/排泄システム、特に人間の尿の管理方法の変化の可能性を研究し、サポートすることを目的としている。OCAPIの研究者兼コーディネーターである Fabien Esculier は、人間のリサイクルに関する研究に対して、フランス農業アカデミーから銀メダルを受賞している。

Fabien Esculier は、生態系の移行という角度からアプローチすることで、人間の尿の管理に新たな光を当てた。尿は人体から排泄された要素のほとんどを濃縮している。19 世紀にパリで非常に広く行われていた肥料を生産するための尿の収集は、新しい循環経済への道を開く可能性がある。尿は廃棄物ではなく、現在無視されている資源として捉え、研究している。

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